2021年12月のANTA東京都支部の入会スケジュール

観光法務の専門家集団、行政書士法人シグマです。

毎年、年末が近くなると、「新年度から新規事業として旅行業を始めたい」「脱サラして旅行業で起業したい」というご相談が増えてきます。

そんなに早い時期から動き出しているのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、入会される旅行業協会として全国旅行業協会（ANTA）を選ばれると、この時期から動き出さないと新年度から営業を開始することができないのです。これは、ANTAが概ね2か月に1回のペースで入会審査を開催していることに影響しています。

前置きが長くなりましたら、2021年12月のANTA東京都支部の入会スケジュールが公表されましたのでご案内いたします。

2021年12月のANTA入会スケジュール

• 入会書類の提出期限　2021年12月8日（水）
• 入会審査日　2021年12月15日（水）

入会審査の希望される事業者さんが多い場合は、12月13日（月）に追加の入会審査が開催予定です。

このスケジュールは、主たる営業所を東京都内に置かれる事業者さんに適用される入会審査スケジュールです。

主たる営業所とは、旅行業を行う事業所の本店の意味合いです。複数の営業所を設けられている旅行業者さんの場合は、いずれかの一つを主たる営業所とするのですが、営業所が一か所の方は、その営業所が主たる営業所の扱いになります

東京都以外の入会スケジュールは、主たる営業所を管轄するANTA支部へご確認頂ければと思います。

入会審査後のスケジュール（東京の場合）

2021年12月の入会審査を受けられると、東京都への旅行業登録申請の際に必要となる入会承諾書が2022年1月11日～15日頃に届く予定です。

入会承諾書受領後に東京都へ旅行業登録申請書類を持ち込んで受理となったのが1月17日～21日の間とすると、東京都の審査が順調に進んだ場合、2月中旬頃に旅行業の登録が取得できる見通しです。

旅行業登録取得後2週間以内に、弁済業務保証金分担金やANTAの入会金・年会費の納付手続きを行います。弁済業務保証金分担金の納付が完了したら、弁済業務分担金納付済届出書を提出したら、旅行業登録申請に関係する行政手続きは完了となります。

新会社を設立する際の注意点

新たに会社を設立されてその会社で旅行業登録の取得を目指される場合、旅行業協会への入会申請に先立って、法務局での会社設立手続きを終わらせる必要があります。

会社設立の際は、商号・本店所在地・事業目的・資本金額・役員などが旅行業登録条件に合致するように手続きを進めましょう。

そして、会社設立手続きが完了したら、会社名義の銀行口座を開設して、資本金の額をその銀行口座へ送金するところまで行う必要があります。

法務局での会社設立手続きは登記申請の専門家である司法書士さんに依頼すれば円滑に進めて頂けますが、会社名義の銀行口座開設は、銀行の審査が厳しくなっており、審査期間に日数を要したり、審査の結果、口座開設を断られるというケースが増えております。

従いまして、東京都内に新たに会社を設立されてANTAの入会申請を経て旅行業登録申請を目指される場合、最初の準備段階である会社名義の銀行口座開設までをどこまで滞りなく完了させることができるのかがポイントと言えるでしょう。

行政書士は許認可申請手続きの専門家です

旅行業登録申請手続きは、いくつかのステップを踏んで進めていく必要があります。ただ書類を書いて提出すれば何とかなる手続きではありません。

旅行業登録申請手続きで失敗したくない事業者さんは、許認可申請手続きの国家資格者である行政書士へのご依頼を検討されてみてはいかがでしょうか。