起業トーク4:株式会社いたれりつくせり様

行政書士法人シグマで旅行業登録のお手伝いをさせていただいたお客様の声を紹介する本企画の第四回は、東京都で第2種旅行業を登録された株式会社いたれりつくせり様をご紹介します。

今回シグマでは、第2種旅行業登録とANTA加入をお手伝いさせていただきました。

今回は株式会社いたれりつくせりの取締役社長の稲益様、おでかけ事業部リーダーの秋月様、旅行業務取扱主任者の森田様、管理部リーダーの鈴木様に、代表の阪本と業務を担当した内藤行政書士がお話を伺ってきました。

(取材、撮影:平成31年1月23日)

株式会社いたれりつくせり様のご紹介

株式会社いたれりつくせり様は、武蔵境自動車教習所を母体として、保育所運営や高齢者向けの事業など「お客様の一生の思い出創り」を提供され、地域に根差した活動をされています。

地域のために「もっと役に立てることはないか」というところから産まれた株式会社いたれりつくせり様は、さまざまな”業界初”に取り組まれています。

今回はそんな皆様に色々お話を伺いました。

地域の人のお役に立てることはないか

シグマ阪本(以下「阪本」): 本日はよろしくお願いします。

皆様: よろしくお願いします。

シグマ内藤(以下「内藤」): 御社は今回第二種旅行業の登録をされましたが、それ以前から様々な事業も行われてますので、まずは全体の事業内容と、旅行業登録に至る経緯をお聞かせいただけますか?

稲益様(以下敬称略) はい。

事業のベースになっているのは、私たちの母体である武蔵境自動車教習所の歴史です。

教習所事業では約60年にわたって地域の皆様にお世話になってきておりますので、何か恩返しと言うか、お役に立てることはないかということで、まずは教習所での託児室の経験を活かして、待機児童問題や女性の社会進出を支援することを考え、保育事業をやらせていただくようになりました。

また、教習所での高齢者講習や地域社会貢献のイベントにも30年近い歴史があります。その中で高齢者の方々とも触れ合う機会が多く、高齢者の方々の力になりたいということで、福祉タクシー事業に行き着きました。

さらに、福祉タクシーという枠の中だけで考えるのではなく、私たちのサービスを通じて高齢者の方に元気になっていただきたいという思いがありました。

そこに、お出かけや、日帰り旅行、一泊旅行ができたらより喜んでいただける、より必要としていただけるのではないかなという想いが重なって、今回旅行業にもチャレンジさせていただいたという流れです。

内藤: 地域の方への恩返しを考えていく中で様々な事業を展開されたのですね。会社名の「いたれりつくせり」という社名は稲益さんがお考えになったのですか?

稲益: みんなの意見をもらいながら最終的には私が決めました。

教習所のプランに「IT-VIPプラン」という商品がありまして、その「IT」が「いたれりつくせり」の頭文字をとっているんですね。

そういう意味でも馴染みがありましたし、私たちのおもてなし精神を活かして「いたれりつくせりのサービスをどんどん創って行きたい。」という想いで、この社名にしました。

私たちの強みは「人」

内藤: やはりそういったおもてなし精神であったりサービス精神というのは御社の強みですか?

稲益: これまではサービス業として、教習所でお客様に寄り添った接客というのを磨き上げ、作り上げてきたという自負がありますが、やはり改めて「私たちの強み」というと、それはサービスを実現する「人」だと考えています。

阪本: なるほど。人というお話が出たので、せっかく今日は皆様にお時間頂いているので、皆様のご担当の部分でもお話を伺えればと思うのですが、まず福祉タクシー事業の内容や強みについてお話していただけますか?

秋月様(以下敬称略): さきほどの話にもありましたとおり、弊社の強みとして人を活かすというのは、やはり特に意識している部分です。

「人」に大きな商品価値があると考えていますので、「福祉タクシーですよ!」と車両を全面に出すのではなくて、「人」の素晴らしさを売り込んでいます。

高齢者施設に入居されている方のお手伝いができて、なおかつ外出するときのちょっとした一言が生きがいにもつながっていく、そんな方針で、サービスづくりや営業活動を行っています。

また、福祉事業というと清潔でないというイメージを持たれている方も少なくない中で、サービス業として清潔感を感じてもらえるようなサービスを確立しようと取り組んでいます。

内藤: ありがとうございます。次に旅行業について伺いたいのですが、今は旅行業を担当されている森田さんは、元々は教習所で働かれていということですが、旅行業をやることになると思われていましたか?

森田様(以下敬称略): 全く思ってないです(笑)

内藤: 学生時代に旅行業務取扱管理者の資格を取られていたとお聞きしましたが、資格を取った理由というかきっかけがあったんですか?

小さい時に行ったバス旅行の添乗員さんがとてもいい方で。それがきっかけで「こういう大人になりたいな」と思って大学に行ってから旅行業の資格をとってみようと勉強しました。

鈴木様(以下敬称略): 私は教習所で採用の担当をしていて、ちょうど就活中の彼女を面接したときに、「旅行業務取扱管理者資格をもっている学生がいる」という話になりまして。

最初は受付で入社をしましたが、森田の可能性と私たちのビジョンがマッチし、チームを組んで旅行業にチャレンジすることになりました。

その人にとって一番プラスになることをお手伝いする

内藤: そういったこともあって教習所から新事業の旅行業をやることになったということですね。

森田: そうですね。

事業についてですが、うちは旅行業を「福祉」という面でやっている中で、車椅子に乗っているから行けないだろう、絶対に無理だろうと思ったところでもどうにかしてお連れする、っていうのはもうひとつの強みかなって思います。

例えば長瀞はけっこう石が多くて、車椅子が上手く動かないのですが、そういうところでも私たちは色々な方法を使って、車椅子の方を目的地へお連れすることができます。

お客様が、「〇〇に行きたいけれど、私は車椅子だから無理」と思われてしまうようなところも、私たちがいれば一緒にどこでもいけますよって言う、その人にとって一番プラスになることをお手伝いするのが大きな強みかなって思います。

まだまだ、日本はバリアフリーが充分じゃないところが多いんですね。

なので私たちがそういうところに行くことによって、観光地の方たちもバリアフリー化に目を向けていただければ、これからより高齢社会になったときに、もっと色々なところへ高齢者の方々がお出かけできるようになるのかなって。

そういった発信ができるように、色んな所にお連れすることができたらなって思います。

内藤: 素晴らしいと思います!

稲益: 彼女たちが作った実績は凄いですよ。本当にバリアだらけのところに行っています。

内藤: こういった旅の写真を見せてもらうと本当に表情も豊かでみなさん楽しそうにされてますね。

森田: そうですね。

実際に最初は歩けなかった方が、もっと楽しみたいということで次回には歩けるようになられていたりするので、ご参加いただいた皆様には本当に楽しんでいただけていると思います。

阪本: それは凄いですね!今後の展開についてはどうお考えですか?

稲益: より多くの高齢者の方々に、このサービスを広めていきたいですね。

我々も始めたばかりで常に手探り状態のところもありますが、お客様からは本当に喜びの声をたくさん頂くので、この感動を体験していただき、より元気になってもらえたらと思います。

お客様に喜んでいただくプランを作りたい

阪本: さきほどのお話からも、ただツアー組んで行けばどこでも行けるというわけではないと思いますが、新しい旅行先の下見などもされているんですか?

森田: 下見も行っています。

ただ、下見のときに車椅子も持っていくのですけれども、事前にシミュレーションしていても、やっぱり当日はちょっとうまくいかないことが多いんです。

通行人の多さが変わるだけでも車椅子の動かし方が違ってくるので、そういうところで、やはり福祉は大変だなという思いもあるのですが。

それも、何度も足を運んで行って、みんなで手探りで、どうやってやるとスムーズに行くかっていうのをやっているので、今後もそういった経験を活かして、お客様に喜んでいただくプランを作りたいなと思いますね。

阪本: いま「ここに行くプランを作りたいな」っていうのはありますか?

森田: 車椅子でも、海や山とか自然の多いところにお出かけできるようなプランを作りたいですね。可能性を拡げたいんです。

長瀞に行った話でも、行ったことがない人に「長瀞へ行ってきたんですよ。」って言うと、「行けるの?私も行きたい!」ってなりますし、昨日は車椅子で観覧車に乗ったら、そのおばあちゃんたちが「ジェットコースターも乗りたい!」って(笑)

阪本: それはまた凄い(笑)

森田: そういう可能性を拡げられたらと。

阪本: まだまだ色々な可能性がありそうですね。貴重なお話をありがとうございました。

運行管理者の基礎講習で隣の席だった

内藤: 最後に、ご縁を頂いて旅行業登録のお手伝いをさせていただいたのですけれども、シグマをご利用いただいた感想を少しだけお聞かせいただけますか?

稲益: そもそもは去年2月の運行管理者の基礎講習(※編者注 運送事業における運行管理者になるための国土交通省が認定した団体が行っている講習です。)で、たまたま隣の席だった阪本さんと知り合ったのがきっかけでしたね。

当時は旅行業は将来の話でしたが、福祉タクシーの事業について様々なアドバイスを頂きました。

阪本: そう考えると凄い縁ですね。

稲益: その後に森田との出会いもありまして、これは必然だろうと、旅行業にチャレンジしてみようと思ったときに阪本さんが旅行業登録をやってらっしゃったなというのが頭の中にあったので、真っ先に相談してみようと思いました。

やはりはじめてのことなので、信頼の置けるパートナーに相談したいと思っていたので、阪本さんにお願いをしました。

そこからは計画的に進めてもらったので、すんなりとここまで来ることができたかなと思っています。

阪本: ありがとうございます。今回ANTAに加入するにあたって面接を受けられましたがどうでしたか?

森田: 緊張しましたね。私はあまりしゃべっていませんが(笑)

阪本: 都庁の申請は3名で行かれたと思うんですが、そちらはどうでしたか?

鈴木: すごく緊張しました。

私が苦手な財務の部分でしたし、自分にできるかなって不安がありましたが、面接担当者の方にも恵まれたと思いますし、内藤さんに入念に準備してもらったおかげで何とか乗り切ることができました。

内藤: 想定内の質問でしたね。事業内容は稲益さんに完璧にお話いただいたので。

稲益: お膳立ていただいたのもあってスムーズにいったのではないかと思います。

内藤: 何とかスムーズに旅行業登録が完了して、私たちも嬉しく思っています。登録番号もすごく良いですし(笑)

稲益: 本当ですね(笑)

阪本: 今日は長い時間お話を聞かせていただいてありがとうございました。

皆様: ありがとうございました。


地域に根差しながら他には無い旅行や福祉のサービスを提供されている株式会社いたれりつくせりの皆様にお話を伺いました。

実際にお話をしてみると皆様の情熱を感じることができ、稲益社長のおっしゃる「人が強み」ということを強く実感しました。

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