旅行業登録の取得とその維持管理手続きの支援を行っている行政書士法人シグマです。
全国旅行業協会(ANTA)東京都支部さんの2024年6月の入会審査スケジュールが公表になりました。
前回の入会審査は5月9日に開催されましたので2か月連続で入会審査が開催されますが、5月・6月と二月連続で開催されるのは年度はじめのイレギュラーだと思います。
全国旅行業協会の入会審査スケジュールは概ね2か月に1回のペースで開催されておりますので、6月の入会審査を見送られる場合は、8月以降になることを想定されて、旅行業開業の準備を進められるのがよろしいかと思います。
2024年6月の入会審査スケジュール
主たる営業所と東京都内に置かれて、旅行業登録取得と当時に全国旅行業協会(ANTA)へ入会を希望される旅行業者さんは、次の入会審査スケジュールに則って手続きが進行します。
- 入会申請書類の提出期限 2024年6月13日木曜日
- 入会審査開催日 2024年6月21日金曜日
- 入会審査開催予備日 2024年6月24日月曜日
- 入会承諾書受領時期 2024年7月下旬
2024年6月の入会審査を通過されて協会内の入会手続きが順調に進行すると、東京都への旅行業登録申請の添付書面となる「入会承諾書」は7月下旬頃に皆様のお手元に届きます。
東京都の旅行業登録申請は完全予約制です。予約をすでに取られている方は、
旅行業登録申請日が入会承諾書の受領時期になっているかをご確認ください。また、東京都への旅行業登録申請日の予約を取得されていない場合は、8月以降で入会審査の予約を取られるのがよろしいかと思います。
入会審査開催には、代表者と旅行業務取扱管理者の出席が必要になります。入会審査開催日のみでは入会申込者の審査が終わらない場合に、予備日にも入会審査が開催されます。
6月の入会審査を申し込まれる方は、6月21日と24日の両日の予定は空けておきましょう。
旅行業協会入会申請手続きは書類を揃えて提出するだけではない
全国旅行業協会東京都支部さんやシグマのホームページを熟読してされている事業者様には釈迦に説法かもしれませんが、旅行業協会入会申請手続きに必要な書類を揃えて提出すれば、誰でも旅行業協会へ入会できるわけではありません。
旅行業協会の入会審査を通過するためには、旅行業登録の取得条件(要件)を満たしていることが前提となります。
昨今、旅行業界への参入される事業者様が急激に増えたことにより、旅行業登録取得手続きの難易度を見誤っている事業者様が散見されます。旅行業法令に規定されているヒト・モノ・カネの条件を満たしていることが前提となり、それを証明するために、様々な書類を提出するのです。
旅行業への参入を検討されている事業者様は、自社が、旅行業法令に定められているヒト・モノ・カネの条件を満たしているかをご確認の上、手続きの準備を進めましょう。
法人銀行口座の開設はお済ですか?(新設法人で入会審査を受ける場合)
新会社を設立されて、その会社で全国旅行業協会東京都支部の入会審査を申し込まれる場合、会社銀行口座の開設手続きを、入会申請書類の提出期限(6月13日)までに完了させる必要があります。これは、新会社が基準資産額を満たしているかどうかを確認するために、会社銀行口座の通帳コピーを、旅行業協会へ提出するからです。
会社名義の銀行口座開設は、年を重ねるごとに難易度が上がっています。これは特殊詐欺やマネーロンダリング防止のため、銀行側の審査が厳しくなってきているからです。
法人銀行口座開設手続きはインターネット上で行えるようになり窓口に出向く必要がなくなったので簡素化されているように思えますが、銀行側の審査は以前よりも厳しくなっています。
本店所在地がバーチャルオフィスやレンタルオフィスであったり、代表者や役員が海外在住者や外国籍の場合は、口座開設の審査で落ちてしまうことがあるようです。
新会社を設立されて旅行業登録申請を目指される場合は、以下のステップで進める必要があります。
- 旅行業登録要件の確認
- 会社設立手続き
- 法人銀行口座開設手続き
- 法人銀行口座へ資本金の移動(発起人の銀行口座より)
- 全国旅行業協会東京都支部への入会申込
- 旅行業協会の入会承認書の受領
- 東京都への旅行業登録申請
まとめ
旅行業登録申請手続きは段取りを間違えると先に進めません。
ご不安な方や旅行業登録取得手続きで失敗したくない方は、旅行業登録申請手続きに精通している行政書士の支援を受けることをお勧めいたします。