営業保証金の供託に戸惑っていませんか?
旅行業登録の取得を検討している方や、すでに登録済みの方の中には、
「営業保証金の供託が高すぎる…」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方にとって、大きな味方となるのが「旅行業協会への入会」です。
旅行業協会には、日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)の2つがありますが、ANTAは、主に中小規模の旅行業者を支援する団体です。
東京都内で旅行業を始める方は、「ANTA東京都支部」への入会を検討することになります。
ANTAに入会すると、営業保証金の供託が不要になり、代わりに弁済業務保証金分担金を協会へ納付することになります。
この金額は、営業保証金の約5分の1程度に抑えられるため、営業開始までのハードルがぐっと下がります。
2025年7月のANTA東京都支部 入会スケジュール
ANTAへの入会には、原則として2カ月に1度開催される本部の常任理事会での承認決議が必要です。
その前に、各都道府県の支部で入会審査を受ける必要があり、東京都に主たる営業所を置く場合は、「ANTA東京都支部」での審査が対象となります。
今回(2025年7月)のスケジュールは以下のとおりです:
- 入会書類の提出期限:2025年6月19日(木)
- 入会審査日:2025年6月26日(木)または 6月27日(金)
- ANTA本部常任理事会:2025年7月16日(水)予定
この理事会で承認された方には、東京都への旅行業登録申請に必要な『入会承認書』が7月下旬頃に届く見込みです。
2025年4月から、入会書類が一部変更されました!
ANTA東京都支部では、2025年4月より入会申請書類の一部が変更されています。
- 記載項目が減った書類:現況調査表
- 提出不要になった書類:旅行部門従業者名簿
ほんの少しですが、以前よりも準備が楽になっています。
ただし、法人設立後に最初の決算期を迎えていない場合は、以下の書類が引き続き必要です:
- 開始貸借対照表
- 法人銀行口座の通帳の写し
このため、会社設立後すぐにANTAへの入会を申請したい場合は、まず法人名義の銀行口座を開設しておく必要があります。
なお、法人口座の開設は年々審査が厳しくなっている印象です。
審査に時間がかかったり、場合によっては落ちてしまうケースもあるため、ANTA入会審査(2カ月に1度)に間に合うよう、余裕を持った準備スケジュールをおすすめします。
